はじめてのジュニア担日記

君の全てを僕自由にしたくてずっと大切にしている訳じゃない

初めての出待ち

 

 

 

初めて出待ちをしてきた

それの善悪は置いておいて、わたしは自担に会った

 

 

 

あまりにも異様なその空気感に圧倒されたので記したい

 

具体的な名前や場所や事項、動きについてはだいぶ伏せたり嘘ついたりしてます

 

 

 

出待ちについては岸担の先輩から1週間前くらいに聞いていた

「XXなら終演後に声かけられて出待ち列に並べるよ」

先輩も二、三回したことがあったと言っていた

「デビューしたらできなくなるし行かなきゃ勿体無い。少しなら喋れるし今のうちだよ」

と強く言われて次の機会には絶対にと思っていた

 

 

その機会は思ったよりも早かった

 

思いつきで行こうと決めた舞台はツイッターで見れば分かりやすく出待ち列があるようで、話題に上っていた

ツイッターでは出待ちについての質問を受けるという謎垢があり、いくつか質問をした

 

 

なんとなくいろいろ聞くのは恥ずかしくてあんまり聞けなかったがとりあえず出待ちはできるようだった

 

ただ、Jr.はできるのかというのは不明なままだった

まわってくるのはキスマイ列の話で、謎垢から返信は来なかった(キスマイ担ぽい垢だったからかな)

 

 

加えて、

夜公演に入れば流れで行けるだろうが、わざわざ待って合流するのは...と不安だった

 

 

ファンレターも

入りも前日に決めて、出待ちも前日に決めたので全く用意していなかった

昼と夜の間にビルの下の謎のベンチスペースでファンレターを書いた

 

はじめてのファンレターは特に何も考えずに書いたが、今回は「読みやすいように一枚で」というネット知識から一枚に収めた

 

 

 

 

 

 

 

30分前くらいだったが、既に劇場の前にもそのスペースにも出待ち待ち(日本語)のジャニヲタがいて、だんだん増えていった

 

余裕を持って帝劇の前に行くと

オリキが来て

「立ち止まらないでくださーい」と呼びかけていた

あまりにもその慣れた対応に、最初はスタッフかと思った

しかし声の出所をよく見ると明らかにふつうのファン(おばさん)だった

これがうわさのオリキや」となぜかワクワクした

その後ぞろぞろとオリキが湧き始め、ヲタクも湧き始め

ぐるぐる劇場の前の道を回り続けるオリキとヲタクの謎時間

 

わたしもヲタクのいるあたりにたまり、オリキ促されて信号を渡ったり止まったりを繰り返していた

 

そのうちに終演になり人がドッと出てくると同時にオリキが声がけを始めた

 

「〇〇さんのファンはあちらでーす!!」

「立ち止まらないでくださーい!」

と堂々と声を張っていた

 

周りの手紙を握ったジャニヲタがオリキになにやら場所を聞いているので、勇気を出して聞いた

というかそもそもJr.あるのかも知らんし、

でも量産型が答えてもらっていたので、あるやろとも思いつつ

 

「(自担)の列はどこですか?」

 

「(自担)くんはあちらです」

 

よかった~

 

とりあえず列の方に行き

そこでも複数の島があったのでオリキに聞いて並ぶ

 

周りのヲタは便箋をそのまま出して持っている

 

ネットで調べた時に、

10年以上前のエイト担のブログに

「手紙はメンバーが読みやすいように封筒に入れないで渡したよ」

みたいなのが書いてあったので、

そういう人もいるのね、なんて思っていた

 

 

 

並んですぐにオリキが前から順番になにかをチェックしはじめた

はじめは半券かと思いきや、手紙を見ているようだった

 

慌ててノリでぴったり止めた(わざわざコンビニでシワなく貼れるってやつ買ったのに)ファンレをこじ開けて用意した

封筒の口はもうボロボロで悲しくなった

 

 

ぴったりと並ばされた女たちは異様だった

前を見て誰も喋らず、ただメンバーが出てくるのを待つ

その間にファンレを渡す人を決めたり注意事項をオリキが読み上げる

 

 

他の列を掛け持つのは失礼です、

とオリキが言った時

ああ、わたしは彼に操をたてなきゃいけないんだ

と思った

 

 

ファンレを渡すのはまだ一度もしたことがない人というのは知っていたけど、わたしはじゃんけん運がないので諦めていた

渡したことない人はあんまりいなかった

周りの人はもう直接喋ったことがあるのかとびっくりするくらいの人数は並んでいた

 

 

結局じゃんけんは一回戦で余裕の敗退

ただひたすら立ち続け待ち続け

 

 

しばらくすると、

「〇〇くん、△△くん」

と突然オリキがいい

すぐにJr.が出てきた

 

知ってるJr.だったが、普通の男の子にしか見えなかった

数分前までライトの下で踊って歌っているようには見えなかった

列に並んでる人たちは見向きもしなかった

少し切なくなった

でも確かに闇とかで出回っているようなプラ写まんまだった

 

 

それからまたしばらくしてもっちゃんが出てきた

遠くからでもわかった

もっちゃんは××と出てきて、××があっちでしょ?と指さしをし、じゃあねみたいな感じで別れて逆方向に向かった

 

 

もっちゃんが向かった先はすぐそばの列の島だった

劇場の前で勢揃いした沢山の女の子の前でもっちゃんはファンレを受け取って喋っていた

いわゆる演説だった

その後ろ姿を見ているうちになんだか泣きそうになった

 

だってもっちゃんなんてある意味一番普通のカースト上位男子高校生みたいな子だと思ってたから

出待ちなんて、仕事じゃないとは建前でこんなに仕切られて行われてるなんて完全に仕事の延長としか思えなかった

舞台が終わってもこんなことまでしなくちゃいけないのか、と思うと泣けてきた

 

 

早く帰って寝て学校に行って欲しかった

 

 

もっちゃんの少し長めの演説の後ろ姿をみながら、悲しいのかなんなのかわからない感情に襲われていた

 

 

 

 

 

するとオリキが「前を向いてください」と言い始めた

 

 

そしてすぐに

 

 

彼が

 

きた、いた、そこに

 

 

ファンレの子に会釈して

「ありがとうございます」と言った

 

 

演説の内容はあんまり覚えてない

ていうか伏せる

ただただ泣きそうだった

ちゃんと見れなかった

普通の男の子だった

 

目は合わなかった、多分

分かんないけど

視線が流れてたから

 

わりと短めの挨拶で彼は去っていった

 

 

そのあと◽︎◽︎とかもいて何人かで帰ってる人もいた

 

気がついたら▼▼が隣で演説をしていた

 

▼▼の演説はだいぶ長くてずっとそれ待ちみたいな感じだった

 

 

▼▼の演説は他の人のとは違くてみんな笑ったり呼びかけてもらったり楽しそうだった

 

 

だいぶ待って▼▼の演説が終わり

わりとすぐに列は動き出した

それでも一列で信号渡ったりするので解散場所まで時間がかかる

オリキが所々にいて整理する

正直言ってめちゃくちゃ面倒だった

 

だいぶ移動してから、劇場の方には戻るなと言われて解散になった

 

 

なんだか不思議な気持ちだった

見られてるし見てたし

でも、会えた~~!みたいなのじゃなくて切なかった

 

 

そんなに頑張らなくていいんだよ

ジャニーズ辞めてもいいんだよ

もっと他の幸せを見つけてもいいんだよ

 

そう心から思った

 

 

 

 

そうなんだけど

 

 

 

 

 

 

 

 

それでも

 

それでも

 

やっぱりわたしは

 

彼にいてほしいんだ